恋
私たちの小学校には半数以上が住宅街の子達で、残りに数名は少し離れたところにすんでいる。
そして私たちが住んでいる所から学校に通ってるのはたったの5人。
6年生は私とハチだけ。
笑いながら歩いていると、少しずつ家が見えてきた。
2人で歩いた時間は、いつもは遠い距離だと思うのに何故かあっと言う間で…
帰るのが嫌になりそうなくらいだった。
そう思っているとハチが言った。
「もう家や…早いな・・・。」
「そーやな。」
自分と同じ事を思っていたんだと思うとなんだか嬉しくなって少しニヤけてしまった。
その顔をハチがみて頭を叩きながら言った。
「何笑ってんの?」
私は叩かれた頭を手で覆いながらハチに言う。
「痛!…なんでもない!」
そう言いながら笑ってハチを見るとハチも笑ってた。