ハチから目をそらしそう言うと、ハチは笑い出した。

「ハハハ!何しんみりなってんの!!」
「え?」

おなかを抱えて笑うハチの姿に、自分が恥ずかしくなってきた
でも、ハチは笑い続け、イスから立ち私の側へと寄ってきた。


「可愛くなって…彼氏の一人や二人でもできたか?」

そう言いながら頭を撫でてくる。
私はその手を払いのけた。

「できるわけないっしょ!変なこと言わないでよ。」




何も知らないくせに・・・

誰のせいで・・・



「そんな怒るなよ~。可愛くなったなって褒めてんだろ?」

また頭を撫でて笑うハチ。



ハチ・・・

この手の優しさは


何を示してるの?




期待をしてもいいの?





もう一度戻ってもいいの?




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