恋
「ハチこそ…こんなに優しかったら、女の子にモテモテやろ?」
ニヤっと笑いながら言うと、ハチも笑い私の髪をクシャっとして言った。
「モテモテで困るわ~。」
「・・・否定しなさいよね!」
「ハハハ。」
ずっと笑い続けるハチは、まるで小学生の頃と同じ。
どうしてだろう?
誰を見ても、ハチと比べてしまうんだ・・・。
「そ~や、眠いんやろ?寝ていけば?」
そう言いながら指さしたのはベッド…
「は?なんであんたのベッドで寝ないとアカンの?」
「寂しいねんもん…一人で勉強してんの…。」
「寝てたら一緒じゃん!」
「鼻息と喋るから!」
「変態!!」
ハチはまたワラってイスに戻った
「まぁ~帰るなら帰っていいよ!お土産も渡したし…。」
バカ…
本当はもっと一緒にいたいよ…
次いつ会えるかなんてわかんないんだから。
「…ね、寝てやってもいいよ?」
きっとこんな事を言ってる私の顔は真っ赤だろうな…。