ハチを見ると、驚いた顔をしてる…

ヤバイ…
言うタイミングを外したかも…


「…しゃーない!ベッド貸してやんよ!」

それだけ言って、ハチはシャーペンを持ち勉強を始めた。

私は、ゆっくりとベッドに移動し布団の中へと入った。


「ハチ…」
「んー?」

振り向きもしない…

「おやすみ!」

それだけ言って私は目を閉じた。



布団の中はハチの香りでいっぱいだった。

コツコツと動くシャーペンの音が聞こえる…




ってか、すぐ側にハチがいるって考えたら眠れない…
そう思いながら寝ようと必死に考え事を始めた。





今度こそ

逃げたりしないで



ハチと幸せになりたい。


小学校の私は、ハチじゃなくても良いって言ったけど

でも、やっぱり自分にはハチしか居ないんだ。



ハチの隣が、私の居場所


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