「連絡して?ハチのアドレスも知りたいやろ?」

「…何か企んでません?」

思いっきり睨みつけてやった

「ハハハ。そんな風に見えた?」

「だって、ずっとニヤニヤしてるもん。」

そう言うと、私の頭に手を乗せ顔を近づけて言ってきた。

「ハチと出会ってから、ハチにお前の話よく聞いてたから…お前がどんなヤツかなって勝手に想像してたけど…そんまんまやった。」

「え?」

「俺天才かも!」

そう言ってカズ君は大笑いをした。

何?なんなのこの人は…

「…頑張れよ!俺のことは、キューピットと思えって!」

「キューピットって…何それ…」

私は思わず笑ってしまった。


よく見れば、悪い人じゃないかもしれない。

さっきは寝起きでよく見れてなかったけど、
身長が高くて、顔も結構かっこいい…。





「じゃ、メールしてな?」

「うん!」

「ばいばーい!」

「ばいばい!」


カズ君に手をふり、家の中へ入っていった。




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