ピーンポーン♪

「…誰だろ?」
ふと時計を見るともう8時過ぎ…


遅刻だ…


でも、学校には行きたくない
学校が嫌なわけではない…


ただ気持ちが乗らないだけ…



「おい!何やってるねん!」

「…え?」
外から聞こえた声に私は急いで窓を開け、声のする方を見た

「…何やってんの?学校は?」

そこにはハチと同じ制服をきた人がいる


カズ君だ
「…学校は休み。」

「嘘つけ!」

「…本当だよ!カズくんこそ…学校は?」

「休み!」
ニヤっと笑いながらそう答えるカズくん。

「嘘ばっか…制服きてんじゃん!」

私が少し笑いながら言うとカズくんも堪えていた笑いを吹き出し、笑いながらこう返した。

「正解!」

少しの間私はカズくんのその笑った顔をみつめていた
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