狼かける吸血鬼<短>


『じゃ、まぁ俺は食事なんでね』
「お、置いてくのか!?この状況で!」

教室を去ろうとする笹木遥の背中に手を伸ばして、叫ぶ。



『助けて欲しいか?』

「なっ!!!」

助けて欲しいに決まってるが、何なんだあの意味深な微笑みは。

『助けて欲しいか、って聞いてんだよ』

「ぅぐぐ……」


チラッと横を見れば、変わらず興奮した様子の守り隊の方々。

ここで笹木遥に見捨てられたら確実に餌食に……

そんなの嫌だ!!!


「……助けて!」

しゃくに触るが、仕方がない。
素直に助けを請う。

それだけで必死なのに……

『物を頼むならそれなりの代償は覚悟してんだろな』

「は?」










『言えよ』









なに、が……………














「“私の血を飲んでください遥様”って言えよ」






















< 15 / 29 >

この作品をシェア

pagetop