狼かける吸血鬼<短>
代償が大きすぎやしないか?
こんな事のために、今まで頑なに拒んできたことを覆すなんて。
しかも、私から吸って下さいと言わないといけないなんて。
いつかあいつが私に言わせると言ったそのままの言葉。
「ふっふざけんな!」
『俺は別にいいぜ?お前がそいつらにどうされようと、血は無くならないだろうからな』
「うっ…!!」
と、取り敢えず言っておいて、逃げればいい。
そうだ。騙すんだ。
魔性の女なんだ。私は。
「……」
『どうすんだよ』
「私の血、吸ってもいいから助けて……」
『おう』
「…私の血を………吸って下さい、遥…さ、ま」