狼かける吸血鬼<短>
『狼の半獣と同じクラスなんてラッキー』
私はかけらもラッキーじゃない!
仲良くなんてしてやらないぞ!
『よろしくな、おーかみちゃん』
そういって奴は私の顎を持ち上げて、ニヤリと笑った。
その時一瞬見えた二本の尖った歯。
私も人間よりは犬歯が尖っているけど、本物の狼とは比べものにならないくらい退化してしまっている。
なのに奴の口元から光るソレは、まるで衰えていない、血を吸うために十分働くであろう尖り方をしている。
「お前のよろしくは血目的だろうが!」
『当り前じゃん。今丁度腹減ってんだよね。一発どう?』
「い嫌に決まってんだろー!!」
無駄にエロい。
何なんだ。
このエロクレイジー吸血鬼。
『じゃあ私の血あげる!』
『私も!』『私も!』『私も!』
女子の皆さんも十分エロクレイジーでした。
『…じゃあ今日はお前に決定だ』
そしてなんと奴はわらわらと集まった女子の中から一人の手を掴み、教室から連れ去った。
なんだよ!私じゃなくてもいいのかよ!!!
『『キャ〜!次は私お願いします〜』』
既にホームルームは崩壊寸前だった。