世界が終わる前に


――そう。


みんなからの冷やかしに愛想笑いする事ばかりに気を取られていた私は、麻子ちゃんに瀧川中――つまり彼(噂)――の事を聞くのをすっかり忘れていたのだ。


ハァ、と口から幾度目の気の抜けた溜め息が零れる。


皮肉にも元々麻子ちゃんの連絡先は知らなかったため、塾で聞くしかなかった。


次に塾があるのは、明後日の木曜日だ――。






今すぐ聞きたい衝動を抑え、私は深い溜め息と共に深い眠りに就いた。


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