世界が終わる前に


「そうよ!普通に考えて、あたしのお陰でしょうが!」



いつものハスキーな声を荒げる由紀ちゃんの恐さは、普段の三割増しくらいだ。


でも、一体何を感謝しなきゃいけないのかわからないし、むしろあの合コンに付き合ったのは私なんだから、感謝されるのは私の方だって思う。


だけど、そんな事は口が裂けても言えないのは一目瞭然で、諦めた私はとりあえず「あ、ありがとう」とお礼を口にした。




「わかればいいのよ」


「……」



なんて、わかりやすいヒトなんだろう。と思わずにはいられない程に態度を変えた由紀ちゃん。


そんな一見怖そうな彼女を、私は存外、そこまで嫌いじゃないんだと密かに思った。



「で?」



その「で?」の意味が全くわからなくって、思わず怪訝な眼差しを向けてしまった私は、また由紀ちゃんを怒らせてしまったらしく。



「だから!漆原黒斗とどうなったかって聞いてんの!」


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