君と私とときどき君と






いやしかしそれも無視して本に意識を集中させる。




集中しすぎた。




集中しすぎたせいで前に誰か人が立っているとか、熟睡してた人が立ち上がったとか、気づけなかった。




「ねえ」



声をかけられて初めて気づく。



「え?」




顔をあげるとそこには



うわー顔整ってらー



じゃなくて先ほど寝ていたらしき人が至近距離で此方を覗き込んでいた。




「え、あ、な、なんでしょうか」




「職員室がわかんないんだけど。教えてくんない?」



男の子が笑う。
もともと幼い顔をしていたのにさらに笑うことによって無邪気な顔になる。



「え?職員室?」



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