最愛の人
気が付くと病院にいた。
「輝愛。辛かったね。もう大丈夫だからね」
そっか。
私倒れたんだった。
最近ずっと食べたりしてなかったからかな?
私はずっと直孝の事が頭から離れなぃ。
沙也加って女の人も黒板の落書きも。
全部。
「彼氏、直孝君って言うのね。メール入ってたから私がメールしたから」
麗奈は安心してと言わんばかりの表情をした。
秀ちゃんも心配そうに見つめる。
きっとショックを受けるだろうと黙っていた事。
それがショックなんだと思う。
「なにがあったんだ?」
秀ちゃんが冷静に話す。
私は全てを話した。
黒板の事、アドレスを載せられた事も。
冷静に話しを聞いていた秀ちゃんが病室を飛び出した。
麗奈はただ黙ってそれを見つめた。
そして私に話しかけた。
「辛かったね」
麗奈は泣きだした。
後悔した。