ラストイニング・延長戦
「いいな…、なつは。良くも悪くも、王子がいて。」。

奈月の消えた店の出入口を見つめて駒野が呟いた。

「大丈夫、あせらなくても…。私にだって頼りないけど、いい奴が…。」。

と、藤崎が清水を見ると、

「はいはい、ごちそうさまです。」。

駒野は、残りのジュースに手をつけた。
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