ラストイニング・延長戦
「やっぱり…ここか。」。

奈月は、杉山の傍らに立った。

見上げた杉山は、上着を脱いで自分の隣りに敷こうとした。

「いいよ、そんな事しなくても…。ここは、充のションボリ河原だね。」。

奈月は、枯れ草の上に直に腰を下ろした。


二人は、初めて出会った河原の堤防に並んで腰を下ろす格好となった。
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