ちぇりぃ★〜姉と弟の恋模様〜
「!!」


アリエルがおもむろにオレの手を掴み、自分の胸に当てる。


「ね、わたくしの心臓、ドキドキしてるのわかる?」


「知るかよ」


冷たく手をふりほどいた。


「ねぇ、アオイ。あなたと2人きりになれたからドキドキしてるのよ?もう少しかまってくれてもよくありませんこと?」


「だから知らねーって」


椅子に座ったオレの首にアリエルの腕が絡みつく。


「キス、しない?」


「しねーよ」


「あら、一度も二度も同じじゃない?毎日顔合わせてて、わたくし達は恋人同士。ねぇ?キ・ス!」


立ち上がりアリエルを押しのけた。


「オレは恋人になったつもりなんてねーよ」


「どうして?毎日メールだってしてるじゃない?」


「オレからは返してない」


「違うわよ。わたくしが好きなの、わたくしのモノなの。わたくし、何でも持ってるわ。欲しい物は全部。アオイもそう、わたくしのモノ」


自己チュー女。


つき合ってらんねぇ。
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