私だけを見て…


「とーもちゅわーーん」


「どうしたの?うるさいよ?」


「うっ…」


相変わらず智ちゃんの天然毒舌は心に突き刺さる


「相変わらず可愛いげがないね」


「ううっ…」


そんなはっきり言わなくても!!




「で、どうしたの?」


あ、流した


「今日遊ばない?」


さっきのテンションを取り戻して言ってみた


「今日…」


「あ、もしかして先約?」


「ごめんっ!!今日お母さんの誕生日だから早く帰んなきゃいけないの…」


申し訳なさそうに言う智ちゃんに、


「いいの、いいの。私となんていつでも遊べるんだから。お母さんに『お誕生日おめでとうございます』って伝えといてね」


「ありがとー。今度絶対遊ぼうね!!」


「うんっ!!」



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