彼岸と此岸の狭間にて
「但し、今は試験が近いからダメ!春休みになったら一度お茶するって事で…」            
「OK!でも、美紗ちゃんを泣かしたら私が孫子の代まで呪って…」

「俺とお前は兄妹。同じ血筋を呪ってどうすんだよ!?」

「えへへへっ、失言、失言。忘れてくだせぇ、お代官様!」

「早く連絡しろ!」

「うん、美紗ちゃん、きっと喜ぶよ。じゃあ〜ねっ」                                    
(こんなに色んな事があった1日は初めてだ。しかも元旦からとはやれやれ…)                                                                                                                              

葵は深夜、統一テストの解答速報の特別番組を見ていた。                      
(800満点中、582点か!?後は志望校のボーダー予想…!?)                                         
母親が起きて来る。               
「どう?」                   
「7割ぐらい…」                
「合格出来そう?」               
「今から平均点とボーダー予想が始まる」                             
母親は台所に立ってリンゴを剥いて来た。                  
「はい」                    
「サンキュー!」                
「母さんも見て良い?」             
「うん…」                               
『平均点は496点…』             
解説者が今年の傾向と難易度について話している。                         
『次は各大学の学部学科のボーダー予想です…』
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