海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜
第1章 気付かない想い

1話 女の子の涙

第1章 気付かない想い
1話 女の子の涙


5階建ての市営団地の、とある棟の最上階…。


「もう、ここには来ないの…。」

女の子は、外を見下ろしながら、男の子に言った。

男の子は、その言葉にこれまで生きてきた10年間で味わった事のない切なさを感じた。
しかし、あまりにも人生経験がないだけにその気持ちの正体はわからないのだった。


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