海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜


「ばかでさ…。私が夕ご飯食べ終わった頃に、こうちゃんの家から電話あって…。ハムスター抱えて倒れてるこうちゃんをお墓の所で見つけたの。で…うなされてるのに、『しぃーちゃん…泣かないで。』って…。それからだよ…、私、強くなろうって思ったの。」

「それだけで?」

福永のその問いに、汐莉は福永を見つめた。

「……このままじゃ、こうちゃんが大変だと思ってね。その前にも、いじめっ子から私をかばって、怪我したこともあったの…。」


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