海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜


「あっ、ごめん…。松浦と汐莉って…。」

「はっ!?、何を気にかけているん?別にしぃーちゃんと俺は幼稚園が一緒だっただけ。遊んだのも、小学校1年生の時ぐらいまでかな…。なにせ、小中9年間、一度も同じクラスにならなかったからな…。だから、びっくりしたぞ、彼女って、しぃーちゃんを紹介された時は…。覚えてるだろ?お互いに存在を忘れてた、俺としぃーちゃんを。『松浦、付き合い始めた同じ映画研究部の小原(こばる)汐莉ちゃん』って言われて、お互いに再度自己紹介してから、小田幼稚園だった?小田荘に住んでなかった?で、ようやく記憶が繋がったんだから。まさか、高校まで一緒だったなんてな。小中高まで一緒だったらドラマとかならラブロマンスの1つや2つありそうなんだけど…、現実はこんなもんさ。」


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