海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜


「あっ、悪い…。」

福永が手を離すと、

「何が分かってるだよ。ジェラシー剥き出しじゃん。汐莉もいつからいたんだよ…、こんなくだらない悪戯して…。」

と、福永と汐莉を睨みつけた後、撮影している校庭の隅に向かった。

「いつから?」

残された福永は汐莉を見た。

「気付いていないんだ…役作りしだした理由…。」

汐莉のその独り言が答だった。


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