海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜
第2章 始まる想い

3話 心の空洞(あな)

第2章 始まる想い
3話 心の空洞(あな)


浩二は名古屋駅へ向かう電車の中で、

『JRなんて…久しぶりだな…。』

窓の外を見ながら思いにふけていた。

今日から始まる常滑での撮影の為に電車に乗り込んでいるのだ。

やがて、浩二の目に見慣れた景色が飛び込んできた。

中学校卒業までの間育った市営住宅団地の小田荘だ。

5階建ての団地が何棟か目に入ってくる。


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