オパール・オッドアイ
『それで?』

『えっ?』

『俺が君のことを好きじゃないって言った理由。』

『ああ、そうゆう色が見えなかったの。
大半が興味の色だった。
私に興味を示す人は今までも沢山居たけどどれもいい思い出じゃないの。』

『興味ってどんな色してるの?』

『茶色に近いオレンジ。嫌いな色。』

『で、恋愛感情は綺麗なピンク?』

『なんでっ!?』
それを知ってるの!?

『だって昨日雪夜さんを見る聖歌の瞳、綺麗なピンク色していたよ?
恋する乙女オーラも相まってキラキラ輝くピンクパールみたいだった。』

『いやーっ!!!』

『うわっ!
電話で叫ぶなよ。
鼓膜破れるだろ!』

『は、恥ずかしい。
穴があったら絶対入ってる。』

『いや、今も穴に入ってるのとたいして変わらないような状態だろ?』

『そりゃあ引きこもりだけど!
それとは別物なの!』

『でも本当に俺のオーラの中にピンク全くなかったの?
俺としては恋愛感情を入れた好きだと思ったんだけど。』

確かにほんのり、しかも二カ所くらいだけピンクらしき色も含まれていたけど。

『オレンジだった。』

好きになれても私が困るだけだそれに…

『気持ち悪いと思わないの?』

『なにが?』

『さっきから話してる私の能力のこと!親でさえ引いたのに。』

『だってそれ含めて聖歌だろ?
聖歌には否定されてるけど俺は今も君のこと好きだと思ってる。』

うっかりときめいてしまいそうになる。
人付き合いがないから、こういう言葉に免疫がない。
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