オパール・オッドアイ
『でも聖歌がオレンジしか見えなかったって言うならごめん。
確かに興味を凄い持ったよ。
初め幽霊だと思って追いかけていたら人間の女の子で、しかも可愛い上に不思議だけど綺麗な瞳をもっていたんだから興味を持たないわけがない。
でもそれで嫌な思いをさせる気は無かったんだ。
出来ればまた会ってほしいんだけど。』

なにを言っているんだろう?この人は。
正気だろうか?
自分の感情を知られるなんて気持ち良いわけないのに。
第一なんで私は拒絶されなかったことにこんなに安堵しているんだろう。
もう拒絶にも慣れたと思っていたのに。

『聖歌は雪夜さんのことが好きなのも見ていて判るし、俺はオレンジかもしれないけど。
それでも俺は君が好きだ。
諦めたくないし、ちゃんと俺を見てほしい。
友達としてつきあってくれないかな?
俺にもチャンスがほしいんだ。』

本当にしつこい。
なのになんでこんなに嬉しいんだろう。
引っ付かれてしっぽ振られているうちにほだされちゃったのかも。

『断っても来るんじゃないの?(笑)』

『うっ!
そうかもしれないけど…。』

『本当しつこいんだから!
でも友達なら良いよ、私友達居ないし。
よろしく。(照)』

『うん、よろしく。
ありがとう。』

その日からコンビニに行くときにはうさぎにメールを送って知らせるようになった。

友達としての第一歩。
私からの歩み寄り。

それと同時になんとか幽霊と不審者のダブルパンチは回避。
私のオアシスは守られた。
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