俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~
両親公認の中に成ったとはいえ、学校卒業するまでは、節度の有るお付き合いをと言うお父さんの方針で、流石に、お泊りと言う訳には行かなかった。

結婚を約束したんだから良いじゃないって、お父さんに詰め寄ったんだけど、流石にそこは譲れない一線らしかった。

お母さんもお父さんの意見には賛成らしくて、ちょっと残念だけど、私はまぁ、仕方ないかと、そこだけは、お父さんの言う事を聞く事にした。

「へぇ、ご両親に会ったんだ。随分思い切ったね」

祐二さんがちょっと感心した表情で私達を見詰めた。

私達は、少し照れながら、お互いを見てから尚哉がこう切り出した。

「不安は、少しでも取り除かなけりゃいけないなと思ってさ。何時までも桃子の好意に甘えてる訳にも行かないしね」

「好意なんてそんな、私は、ただ、尚哉と一緒に居たいだけで…」
< 196 / 259 >

この作品をシェア

pagetop