『霊魔伝』其の弐 火の章
「自然界のバランスを保つ宿命。そんな重要なこと、俺にはできないよ。まだ、十五なんだ。」
《そんな一族も時代と共に変わってしまった。宿命に耐えられない者がでてきたのと、隔離された生活によるストレス、そして世間とのズレだ。詳しい話は、おまえの祖父に聞け。》
「じいちゃんか。でも、会って間もないから、ちょっと苦手なんだよな。あの顔、結構迫力あるし。」
祖父武寅の顔が浮かんだ。
《ハハハ。そうか。でもあの顔は霊魔には人気があるんだ。どちらにしても、おまえは宿命から逃れられない。佐緒里もそれを知っていたから、小太郎を守り役として付けたのだろう。
おまえを育てた老女とその娘夫婦は、佐緒里が守護を頼んだ八幡の神が導いてくれたのだし。》
「じゃあ、彩花との出会いも、関係があるのか。」
《もちろんだ。宿命を負った結果としての運命となる。その運命の重さは、いつか自らで感じ、受け入れることになるだろう。》
「わかった。宿命だか、運命だかを受け入れるよ。そのためにはどうすれば良いんだ。」
《修行の続きだ。まずテストをする。零次朗の属性を見極める。今おまえの周りに灯る炎はそれぞれの属性を表す。もう一度この炎に集中するように。》
零次朗の心に五つの炎が灯った。
《それぞれの炎は、各属性の波動を出している。同じように見えるうちは、まだ集中が足りない。もっと集中するのだ。そして感じるのだ。その違いを。》
零次朗は深呼吸をした。
零次朗の額から汗が一筋流れた。
どれぐらいの時が流れたろうか。
少しずつ違いがわかってきた。
《そんな一族も時代と共に変わってしまった。宿命に耐えられない者がでてきたのと、隔離された生活によるストレス、そして世間とのズレだ。詳しい話は、おまえの祖父に聞け。》
「じいちゃんか。でも、会って間もないから、ちょっと苦手なんだよな。あの顔、結構迫力あるし。」
祖父武寅の顔が浮かんだ。
《ハハハ。そうか。でもあの顔は霊魔には人気があるんだ。どちらにしても、おまえは宿命から逃れられない。佐緒里もそれを知っていたから、小太郎を守り役として付けたのだろう。
おまえを育てた老女とその娘夫婦は、佐緒里が守護を頼んだ八幡の神が導いてくれたのだし。》
「じゃあ、彩花との出会いも、関係があるのか。」
《もちろんだ。宿命を負った結果としての運命となる。その運命の重さは、いつか自らで感じ、受け入れることになるだろう。》
「わかった。宿命だか、運命だかを受け入れるよ。そのためにはどうすれば良いんだ。」
《修行の続きだ。まずテストをする。零次朗の属性を見極める。今おまえの周りに灯る炎はそれぞれの属性を表す。もう一度この炎に集中するように。》
零次朗の心に五つの炎が灯った。
《それぞれの炎は、各属性の波動を出している。同じように見えるうちは、まだ集中が足りない。もっと集中するのだ。そして感じるのだ。その違いを。》
零次朗は深呼吸をした。
零次朗の額から汗が一筋流れた。
どれぐらいの時が流れたろうか。
少しずつ違いがわかってきた。