『霊魔伝』其の弐 火の章
「感じるよ。炎の大きさや揺らめきが違う。でも、完全に違うのは炎の色だ。」
《そうだ、波動はその特性が色となって現れる。色が濃ければより強い波動である証だ。その中で、更に何かを感じるか。心を静かにして、波動のメッセージを聞くのだ。》
「波動のメッセージ。」
《そうだ。零次朗なら聞こえてくるはずだ。波動が語りかけてくる声を。さぁ耳を澄ませ。そして感じろ。》
「何か感じる。俺の後ろにある炎は暖かい。右にあるのは冷たい。そして左にあるのは圧力を感じる。もうひとつ感じる。そうかこれはエントラに感じたのと同じだ。大きさを感じる。」
《最後のひとつはどうだ。何か感じるか。》
「最後のひとつは、・・・。何というか、懐かしさを感じる。何故かわからないけれど、すごく懐かしくて、俺を包み込むようだ。」
《よし、良いだろう。第一段階はここまでだ。目を開けろ。》
どれぐらい目を閉じていたのだろう。そっと目を開けると、目の前にエントラの顔があった。五つの炎はもう消えている。暗いはずなのに、ハッキリと見えている。
「暗いのにエントラの顔が見える。どうしてだろう。目が慣れたのか。」
《いいや、ちがう。零次朗がこの世界に満ちている波動を、感じることができるようになったからわかるのだ。見えているのではない。感じているのだ。見るということは、光の波動を目という器官を使って認識しているだけのこと。波動を感じることができれば、目で見なくとも認識ができるのだ。》
《そうだ、波動はその特性が色となって現れる。色が濃ければより強い波動である証だ。その中で、更に何かを感じるか。心を静かにして、波動のメッセージを聞くのだ。》
「波動のメッセージ。」
《そうだ。零次朗なら聞こえてくるはずだ。波動が語りかけてくる声を。さぁ耳を澄ませ。そして感じろ。》
「何か感じる。俺の後ろにある炎は暖かい。右にあるのは冷たい。そして左にあるのは圧力を感じる。もうひとつ感じる。そうかこれはエントラに感じたのと同じだ。大きさを感じる。」
《最後のひとつはどうだ。何か感じるか。》
「最後のひとつは、・・・。何というか、懐かしさを感じる。何故かわからないけれど、すごく懐かしくて、俺を包み込むようだ。」
《よし、良いだろう。第一段階はここまでだ。目を開けろ。》
どれぐらい目を閉じていたのだろう。そっと目を開けると、目の前にエントラの顔があった。五つの炎はもう消えている。暗いはずなのに、ハッキリと見えている。
「暗いのにエントラの顔が見える。どうしてだろう。目が慣れたのか。」
《いいや、ちがう。零次朗がこの世界に満ちている波動を、感じることができるようになったからわかるのだ。見えているのではない。感じているのだ。見るということは、光の波動を目という器官を使って認識しているだけのこと。波動を感じることができれば、目で見なくとも認識ができるのだ。》