『霊魔伝』其の弐 火の章
「エントラ、俺の属性は何かわかったのか。今のは属性を知るテストだったのだろう。」
《もちろんわかった。だがまだそれは伏せておく。先入観は修行の邪魔になる。この結界をでる頃には、自ずからわかることだ。》
「ひとつ聞きたいことがある。俺や一族のような存在は、他にもいるのか。」
《もちろんだ。世界中にいる。しかしバラバラに活動しており、連携はしていない。皆異端視されて、その素性を隠しているから、なかなか接触は難しい。
また、例え能力者であっても、覚醒していない場合が多いのだ。
一部は宗教や占いといった職業や、手品師や音楽家など、気づかないまま属性をうまく生かした形で普通の社会に紛れている。》
「音楽家ってどういうこと。」
《音楽とは空気の振動を操ることなのだ。つまり、空気に波動をのせることで人を操る能力もあるということだ。
もっと身近なことで言えば、言葉もそうだ。声は簡単に自分の波動を伝える手段となる。
零次朗、忘れるな。おまえの一族は特殊なのだ。宿命に目覚め、組織的に整備され、しかもこの結界のように修行の場があるなんて、他ではまず無い。
特殊故にその責任は重大なのだ。では、次の段階に行こう。》
そういうと、エントラは社の戸を開けた。
零次朗はエントラに続いて、外に出た。
外では、白狐老と小太郎が待っていた。
白狐老がエントラに向かって口を開いた。
《ふぉ、ふぉ、思ったより早かったな。どうじゃ、零次朗は。》
《まぁまぁだな。》
《もちろんわかった。だがまだそれは伏せておく。先入観は修行の邪魔になる。この結界をでる頃には、自ずからわかることだ。》
「ひとつ聞きたいことがある。俺や一族のような存在は、他にもいるのか。」
《もちろんだ。世界中にいる。しかしバラバラに活動しており、連携はしていない。皆異端視されて、その素性を隠しているから、なかなか接触は難しい。
また、例え能力者であっても、覚醒していない場合が多いのだ。
一部は宗教や占いといった職業や、手品師や音楽家など、気づかないまま属性をうまく生かした形で普通の社会に紛れている。》
「音楽家ってどういうこと。」
《音楽とは空気の振動を操ることなのだ。つまり、空気に波動をのせることで人を操る能力もあるということだ。
もっと身近なことで言えば、言葉もそうだ。声は簡単に自分の波動を伝える手段となる。
零次朗、忘れるな。おまえの一族は特殊なのだ。宿命に目覚め、組織的に整備され、しかもこの結界のように修行の場があるなんて、他ではまず無い。
特殊故にその責任は重大なのだ。では、次の段階に行こう。》
そういうと、エントラは社の戸を開けた。
零次朗はエントラに続いて、外に出た。
外では、白狐老と小太郎が待っていた。
白狐老がエントラに向かって口を開いた。
《ふぉ、ふぉ、思ったより早かったな。どうじゃ、零次朗は。》
《まぁまぁだな。》