『霊魔伝』其の弐 火の章
《ふぉ、ふぉ、ふぉ。心配するな。小太郎がついておる。それに亡霊になっても、生きていける。ふぉ、ふぉ。》
白狐老は笑っているようだった。
するとエントラも笑いながら言った。
《ははは、零次朗よ。おまえなら大丈夫だ。それにその霊剣を持っているではないか。それの使い方を学ぶのだ。小太郎わかっておるな。頼んだぞ。》
《わかっている。零次朗、俺の世界へ来い。一緒に修行をしよう。ここでは、佐緒里とも修行した懐かしい所なのだ。》
「かあさんもここで修行したのか。」
《一族の者は一度はこの結界の中で修行をしておる。その中でも佐緒里は、とても優れた能力者であった。おまえも負けないように、修行に励むのじゃ。さぁ、行け。》
白狐老は零次朗を促した。
小太郎が社の戸を開けて中へ入ると、零次朗も続いた。
戸を後ろ手に閉めると、中はやはり暗かった。
すると、エントラの声が響いてきた。
《零次朗、心を集中するのだ。》
「そうか、集中だった。」
零次朗は目を閉じて集中した。
すると心の中に小太郎が浮かんできた。
《俺の姿が浮かんだか。目を開けても、俺が見えるはずだ。》
小太郎の声に、零次朗は目を開けた。
言われたように、小太郎の姿がハッキリ見える。
その小太郎の後ろに、ひとつの戸があるのに気がついた。
《いくぞ、零次朗。ついてこい。》
小太郎は戸を開けて手招きした。
「よし。」
覚悟を決めて戸を潜った。
白狐老は笑っているようだった。
するとエントラも笑いながら言った。
《ははは、零次朗よ。おまえなら大丈夫だ。それにその霊剣を持っているではないか。それの使い方を学ぶのだ。小太郎わかっておるな。頼んだぞ。》
《わかっている。零次朗、俺の世界へ来い。一緒に修行をしよう。ここでは、佐緒里とも修行した懐かしい所なのだ。》
「かあさんもここで修行したのか。」
《一族の者は一度はこの結界の中で修行をしておる。その中でも佐緒里は、とても優れた能力者であった。おまえも負けないように、修行に励むのじゃ。さぁ、行け。》
白狐老は零次朗を促した。
小太郎が社の戸を開けて中へ入ると、零次朗も続いた。
戸を後ろ手に閉めると、中はやはり暗かった。
すると、エントラの声が響いてきた。
《零次朗、心を集中するのだ。》
「そうか、集中だった。」
零次朗は目を閉じて集中した。
すると心の中に小太郎が浮かんできた。
《俺の姿が浮かんだか。目を開けても、俺が見えるはずだ。》
小太郎の声に、零次朗は目を開けた。
言われたように、小太郎の姿がハッキリ見える。
その小太郎の後ろに、ひとつの戸があるのに気がついた。
《いくぞ、零次朗。ついてこい。》
小太郎は戸を開けて手招きした。
「よし。」
覚悟を決めて戸を潜った。