この声がきみに届く日‐うさぎ男の奇跡‐
そんなヒゲ男から美代を引き離すように


俺はすかさず美代の前に立った。


そしてヒゲ男を睨み付ける。


ヒゲ男はそんな俺に驚いた顔をした。


「えっと…誰?」


ヒゲ男は戸惑いながらも体をずらして俺の後ろの美代に聞く。


「あ、あの…彼は従兄のマサ」

「美代に近付くな」


俺は美代の言葉を遮るように、言った。


「あんたの悪事は全部知ってんだ。黙ってて欲しけりゃ美代に近付くな」


強い口調でそう言う俺の発言にヒゲ男は眉をしかめる。


「悪事って…?なんだそりゃ」


「……………」


「はは、なんだ?ハッタリか?」


「……………」


俺は余裕な表情で笑うヒゲ男に顔を近付けると、小さく言った。


「飲み会の夜にあんたが美代の部屋でした事だよ」


言いながら


汗と香水の甘い匂いが鼻につき俺はすぐに顔を離した。


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