この声がきみに届く日‐うさぎ男の奇跡‐
そこへ


マイペースに歩いてこちらへ向かっていたメイがようやく到着した。





「…なんだこりゃ」


到着したメイを見て俺は思わず呟いてしまった。


メイの周りには


いつの間にか数人の男たちがいてメイを日射しから守るように日傘を差していた。


男たちのTシャツには
“メイちゃんに命を捧げる会”とプリントされている。


「このサークルにはメイのファンがいっぱいいるの」


美代が教えてくれる。


「へぇ…」


ファンに取り囲まれながらも、彼らの存在など見えていないかのように


ただ無表情に立っているメイ。


俺はそんなメイを見つめていた。


メイともう一度話をしたかったけど…


これでは近寄ることすらも難しそうだ。




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