この声がきみに届く日‐うさぎ男の奇跡‐
「あ!!待って!!!」


美代が叫ぶ。


しかし美代の制止も聞かずに、ヒゲ男は海に飛び込んで行った。


そんなヒゲ男を見て美代は俺に訴えてきた。


「駄目なの!なんかここ引き潮がきついの!!!アキラ先輩まで流されるよ…!!」


「えぇ!?」



引き潮が…きつい?



「私も途中まで流されて……!だけどなんとか私だけ助かって…」


海のシステムなんてよく分からないが、美代の様子からとにかくここは危険なゾーンらしい。



そして泣きじゃくる美代の言う通り、


勢いよく泳いでいったヒゲ男も、すぐに強い波に飲み込まれ


溺れるようにもがきながらグングン沖に流されて行った。



「ヒ…ヒゲ男!!」


ヤバい…


どうすりゃいいんだ!


「とにかく誰かがレスキューに連絡しなきゃ…」










そんな時だった。



「お~い、大丈夫かぁ?」


さっきのヒゲ男の様子を心配した部員たちがぞろぞろと歩いてやってきた。


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