この声がきみに届く日‐うさぎ男の奇跡‐
「うわ――――!アイツまでさらわれたぞ!!」
「きゃ――――――!!!」
その光景をみていた部員たちで砂浜は騒然となった。
「…あ……ぁ………」
美代はもはや声も出せずにいる。
そして俺を追い自分も海に入ろうとする美代を、部員が必死に取り押さえた。
「いや……ッ!離して…!」
「ダメだ!!もうすぐレスキューが来るから!!」
「いや…ッいや―――!!」
その時――
「おい………あれなんだ?!」
一人の部員が地平線を指差した。
「え………!?何??!」
つられて全員がその先に目をこらす。
紺碧の海と空の地平線に白い影が現れた。
その白い群はすごいスピードで跳ねながら
グングン陸に向かって泳いでくる。
「え…?魚!?」
「何あれ??!」
そしてその白い正体が見えた時
部員たちからは驚きの声が上がった。
「うわ――――ッ!!あれスナメリだよ!!」
「すげ――――!!!」
「なんでスナメリがここに!!」
「しかもなんであんな大群で……!?」