この声がきみに届く日‐うさぎ男の奇跡‐
そして次の瞬間


部員の中からさらにざわめきが起こる。







「おい……あの群を率いているのってどう見てもアイツに見えるよな…」


「え!!?どれ?」











―――そう


俺はまさにスナメリの背中に股がり泳いでいた。


海流に飲み込まれた俺は、間一髪でスナメリによって救出されていた。



「はぁ…はぁッ…助かった。ありがとう」


『キュイ―…!僕はこの群れのリーダー、メリ吉です!』


「俺は…げほっ…マサルだ」


俺は激しい波しぶきに耐えながら、必死でスナメリの白い尾ひれに掴まる。


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