この声がきみに届く日‐うさぎ男の奇跡‐
その時





外でゴミ収集車のガ―っという音がした。











「あ…今日ゴミの日じゃない…?」




「!!!」


美代の言葉で俺たちは一気に現実に戻った。


「ヤバい!今日は絶対に出さないと!」


この俺としたことが、実家に帰省前にゴミを捨て忘れていて


帰宅後にキッチンの生ゴミが悪臭を放っていたのだ。


真夏の部屋で放置されていた生ゴミの臭いは凄まじいものだった。


「私!!捨ててくるよ!!」


美代はすくっと立ち上がった。


「え?いや、俺がいくよ」


「ううん!マサルさんまだ朝ごはん途中じゃん!」


「え?ああ、そうだけど…」


「とにかく私が捨ててくるね」


美代はニコっと笑うと


パタパタと廊下を走りゴミ袋を抱えて玄関を出て行った。




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