この声がきみに届く日‐うさぎ男の奇跡‐
「……………」


やっ…ぱり………


御守りの中には俺のと同じ黄色の押し花が入っていた。


体から静かに血が引いていく。


美代は俺とお揃いで御守りを作っていたんだな…


これは美代の御守りに間違いなかった。


何よりの証拠に…


その御守りにはいつの間に撮ったのか


小さな俺の写真まで入っていた。


ということは


この散乱したゴミも美代が捨てる予定のゴミだったのだろう。


散乱したゴミを見ると確かに捨てた記憶のあるゴミがいくつもあった。


「美代………」


美代に何があったんだ?


あの美代が自らゴミを放置してどこかに行くとは思えなかった。


大切な御守りまで落として…


俺は込み上げる不安を抑えながらも、とりあえず散乱したゴミをまとめてゴミ捨て場に運んでおいた。


この間にも美代が帰っているかもしれない。


しかし、家に戻っても美代はどこにもいなかった。











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