この声がきみに届く日‐うさぎ男の奇跡‐






『それ…警察には話したニャ?』



「け…警察?」





ボスはコクンと頷く。


そ、そうか…警察。


パニックになっていて全然気が付かなかった。


『ふん、やっぱりマサル坊やは頼りにならんニャ~』


ボスはジトっと俺を見た。


「う……俺、今から交番へ行ってくる!」


『まぁ、待つニャ。俺たち野生には警察なんかよりもっと良い方法もあるニャ~』


「え…?」


すると






ニャオ―――…ン


ニャオォ――――…ン


ボスは空に向かって遠吠えにも似た声を上げた。


「……………」


ざわざわと夜風に木々がざわつく。


空には明るい月が雲を薄く照らしていた。


「…なんだ?」


何も起きないぞ?


『まぁもう少し待つニャ』




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