この声がきみに届く日‐うさぎ男の奇跡‐

運命の日

それから3日後


またもやサークルの集まりに出かけると言い出した美代。


ボランティアサークルというだけあり


今日は大学近くの老人ホームへボランティア活動をしにいくらしい。


福祉活動はいいけど…


あの男もいるんじゃないのか?


終わったらまた打ち上げをするんじゃないのか?


そう思うと俺はいてもたっても居られずゲージの中で暴れまわった。


『美代行くな!行っちゃ駄目だ!!』


言葉が通じないため、ゲージに体をぶつけて激しく抗議する俺。


「ちょっ!?マサルさんどうしたの?」


『行くな美代っ』


「やだ、マサルさん止めて?怪我しちゃう!」


ゲージに体を打ちつける俺を、慌て抱き上げる美代。


「よしよし…どうしたの?何か怖いことがあった?」


『違う!行くなって言ってるんだ!』


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