もう、なんなんですか、君は。

彼の気持ちはわからない。

私が彼のことを好きだって、はっきり言ったわけじゃないけど、もう十二分に伝わってる筈だ。

だけど、彼からは何もない。

それはつまり無言の拒否なのか。

それとも敢えて言うまでもないと思っているのか。


前者だったら、早くこの手を振り払ってくれた方が楽なのに。


曖昧なこの関係は何時まで続くのか。

だけど、自分からこの関係を崩す勇気はない。





しばらく手をそのままにしていると、彼が椅子に座り直した。


と同時に、彼の手が動いて、中途半端に入っていたあたしの指が、完全に彼の指と指の間に入った。


え、いま、繋いでくれた?


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