LOVE SONG
「…成田くんが、こんなとこで昼間っからデートしてることはありえないんだって」

「…仕事の打ち合わせなんだろ」

成田は上目遣いに中里を見た。

「う、うん…。私、今初めて不破さんが言った事がわかった気がする」

「不破って、あの?」

「直子のダンナになる人」

「…」

「普通の子がいいって言った意味」

「ん?」

「成田くんが、トップアイドルだって事、忘れてたわけじゃないんだけど」
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