BLACKNESS DRAGON ~希望という名の光~

地面に座り込むマリン…

目を瞑り、恐怖に絶えている…


彼女の後頭部に指を突きつけるサラ…

不適に笑う…


そんな時だった…


 「『紅色に燃ゆる、紅の花……』」


 「?」


 「『…火花を散らし、咲き誇れ!!』」


   ズドォォォオォォン!

辺りに響き渡るような呪文…


その呪文が唱え終わると、サラの足元に、紅の炎が出現し、巨大な花を形作る…


上空へと登って行く炎の花…

サラの体を包み込んだはず…


だった…


 「大丈夫か?」

 「…大…丈夫…ある…」

固まるマリンの元へと走り寄り、安否を確認するライナス。


マリンは、胸の高鳴りを抑える為、ゆっくりと深呼吸をする…


 「炎の花……ですか……」

2人の前に、見覚えのある人物の姿…

オレンジ色の髪…青白い顔…

サラである…


サラは、傷1つなく、血の気のないその掌に、ライナスの魔法である、小さな紅の花を乗せていた…

その紅の炎は、尽きる事なく、燃え続けている…


人間なら、掌に載せる事など、自殺行為に等しい…

触れる事さえ、ままならない物なのに…

その花を、平気で見つめていた…



 「効かねぇか…」

 「はい。この程度では、ね。」

それを見るなり、ライナスは唸るような声で、睨むようにサラを見た…


その言葉に、サラは笑顔で答えたが、すぐさま表情を変え、紅の花を握りつぶした…


 「っ……なら、本気で行くまでだな。」

 「そう、あるね。」

マリンを立たせ、八重歯を見せて笑うライナスは、サラを睨む…

立ち上がったマリンは、拳を握り、骨を鳴らした…


 「フンッ……まぁいいです。2人共、一気にかたずけますから。」


そんな2人の様子をみながら、サラは再び嫌みに笑ったのだった…



2対1…

この戦い…

どうなるか…


予想はできない…



全ては神のみぞ、知る…


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