BLACKNESS DRAGON
~希望という名の光~
喉元に突きつけられた刃先…
「っ……」
「すみませんね……」
シュウとアスカの立場が代わった…
刃先が触れ、喉元に赤い先が浮かぶ…
「死んでもらいます…」
「……」
為す術がない…
避ける事も…
剣を振るう事も…
その時、俺は、自分の意識ではなく、アスカを斬りつけていた…
シュウは、目にも止まらぬ早さで、アスカの刀を弾くと、右から斜めに、アスカの体を斬りつけていたのだ…
自らの意志ではない…
危険を察知した何かが、とっさに敵と思われる人物を斬りつけたのだった…
「うっ……シュ…ウ……」
全身から血が溢れ、崩れるように、地面へと倒れるアスカ…
最後にシュウの名を呼び、苦しそうに顔を歪めると、力なく、倒れて行った…
「!…アス…カ…」
名前を呼ぼうが、その重く閉ざされた瞼は、開かれる事はない…
俺は、アスカを殺したのだ…
まだ幼い彼を…
彼の命を、俺が、奪った…
震えていた…
シュウは、剣を握り締め、震えていた…
人を殺してしまった罪悪感…
彼を助けれなかった…
苦しみから…
憎しみから…
悲しみから…
全てから…
救えなかった…