BLACKNESS DRAGON ~希望という名の光~

震えるシュウの目の端に、闇の者と戦う2人の姿が映った…


2人は傷を負い、互いを助け合いながら戦っていた…



 「うっ…」

 「ハァ…ハァ…」

肩を押さえるマリン…怪我をしているようだ…

押さえている辺りが、赤く染まっている…


その横で、マリンを守るように立ちはだかるライナスは、息を荒げながらも、サラを睨んでいた…


何度も攻撃を受けているはずのサラは、大きな傷は見られない…

あえて言うなら、左腕にある痣と、足元に負っている傷ぐらいである…



 「フフッ……先程の笑顔はどこへやら……このまま一気に…」


彼女は笑うと、2人に向かって行く…

攻撃を仕掛けるつもりだ…



助けなければ…

とっさにそう感じた…


もう、仲間を失いたくない…

これ以上、苦しみたくない…

と…


シュウは2人の元へ向かった。

震える体に力を入れ、剣を握り締める…

傷を負う2人の元へ…



 「ウゥァァァアァー!」

シュウはサラに斬りかかった…

全速力で走り寄り、剣を高々と振り上げ、力一杯振り下ろす…


しかし、その攻撃は、難なく交わされた…

シュウへと振り返ると、軽やかに飛び跳ね、横に避けたのだ…



だが、それはわかっていた事…

一撃で仕留めるなど、できる訳がない…

シュウは、怪我を負う2人の斜め前に立ちはだかったのだ…


 「1人増えても同じ事です。」

サラは余裕にそう言うと、シュウへと向かって行った…

目にも見えないその早さ…

 「…!」

いつの間にか目の前にいた彼女…

サラは不適に微笑むと、シュウの腹へと蹴りを入れる…

人間の力とは思えない力…

骨が折れるんじゃないかと思う程の痛みが、全身に伝わった…

 「っ……」

シュウは蹴り飛ばされ、遠くの木の幹へと体をぶつけ、地面へと崩れ落ちた…


サラは、シュウに攻撃をした後、すぐさま他の2人にも攻撃をしたようだ…

ライナスとマリンの2人は、共に地面に倒れると、その2人を取り囲むように、数少ないヘイトゥリッド・サロウの集団に囲まれていた…


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