BLACKNESS DRAGON ~希望という名の光~

 「…ここ、あるか?」

 「そう、みたい…だな…」

西へ5Km、緑が生い茂る道を抜け、姿を現したのは、家々の少ない小さな集落。

木を組み立てて作った数少なき家々は、頑丈で、多くの人々が住む事ができる程の多くさである。


子供達は元気に走り回り、大人達は何か作業をしていた。


小さいけど、人々の多い、暖かな笑顔溢れる集落。


辺りを見回す3人は、この集落を知っているようで…

特にマリンは、キョロキョロと、落ち着きなく頭を動かす。

何かを探しているように…



そんな時…

 「!」


 【グルルゥゥゥウゥゥ…】

DRAGONが、何かに怯えるように唸りだしたのだ…


DRA…GON…?

シュウはDRAGONの痣のある腕を押さえ、何が起きたのか心配するが…


理由を知る前に、何者かが姿を現したのだ。




マリンに襲いかかるその人物…

 「っ!」


顔面へと振るわれた拳を、身をくぐめて交わすマリン。

空を切った拳に、体制を崩す人物の懐に忍び寄り、腹部へと拳を振るう。


が…


 「…」

 「くっ…」


その人物は、余裕でマリンの拳を掌で受け止めたのだ。


そして掴んだ腕を捻り、地面に押し倒そうとするが…



マリンは諦めていなかった。

その人物の力を利用したのだ。


捻り伏せようとする反動を利用し、身を反転させると、長い足をその人物の首元へと蹴り下ろす…


決まった…


誰しもそう思った…

しかし…



 「はっ…!」


マリンの攻撃は、その人物の首に当たる事はなく、腕で弾かれたのだ…


マリン自身も驚いたようで、微かに声を上げると、その人物から距離を取る。



 「ハァ…ハァ……」

 「ハァ…フゥ……」


息を荒げ、睨み合う2人。


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