BLACKNESS DRAGON
~希望という名の光~
話しを聞き、言葉を失うシュウ。
ただひたすらと、微笑む2人の姿を追っていた…
彼と同様、2人の姿に目を向けるライナス。
その顔は何故か辛そうで、悲しんでるように見えた。
話すのが、辛いのだろうか…
例え自分の事ではないといえ、仲間のこんな話しをしているのだ。
辛いに決まってる…
なのに、彼は話し続ける…
「それからだよ。ディックがここに残ってるのは。
少女が死んだのは自分のせいだと思って、ここで街の人々を守ろうと決意したんだ…」
「だが、ディックのせいだとは…」
「そりゃぁ、マリンはディックのせいじゃねぇって言ったぜ。仕方なかったんだってな。」
「でもディックは、残ったって訳か…」
「そうさ。マリンをおいてったって事は、かなりの決意だったろうな。
「?」
「2人は想いあってる。」
確かに、2人を見ているとわかる。
そんな感じはしていたが…
だが俺はてっきり…
顔は動かさず、盗み見るようにライナスの顔を見る。
「何だよ、何か言いたげなその目は?」
「いや、別に…」
視線に気づいたライナスは、物言いたげなシュウの目に、睨み返すが、すぐさまシュウは逃れるのだった。
笑い声…
賑わうこの家の中…
外は暗いのに、ここは明るくて…
いつまでも、こうして笑えると思ってた…
幸せな日々が続くと…
だが、そんな幸せな日々は、ある日突然、音を立てて崩れ去る…