BLACKNESS DRAGON
~希望という名の光~
「くっ……」
歯を食いしばり、不意をつかれた事に声を漏らすが…
シュウとサロウの間に何者かが割って入る…
黒い三つ編みの髪…
赤く染まった体…
「っ……やぁっ…!」
マリンが、その触手を掴み、背負い投げをしたのだ…
その度に溢れる赤い血…
マリンは再び地面へと膝をつく…
「ハァ……ハァ……」
「マリン……」
サロウを威嚇しながら、マリンに近寄る。
彼女は、苦しそうに肩で息をしていた…
その姿を見て、唇を噛むシュウ…
その時、自分の無力さを知った…
護られて…
護られて…
怪我を負って、護らなければならないのに護られて…
自分は、無力だ…
傷つくマリンの姿み見て、悔しそうに目を瞑りながら、口を開く…
「マリン…俺の事は気にするな。自分の事を考えてくれ…」
これ以上、彼女を傷つけたくない…
彼女を…仲間を…失いたくない…
「…シュウを守れ……それが、任務…ある…」
「マリン……」
マリンは強い意志でそう言うと、地面を勢い良く押し、立ち上がった。
吹き荒れる強風が、彼女の長い黒髪を揺らす…
そんな彼女の後ろ姿は、戦場の運命を握る、勇敢な女戦士のようで…