BLACKNESS DRAGON ~希望という名の光~

直ぐ真下にある彼女の血の気のない顔を見下ろす…


 「あいつらは関係ない……殺す必要など……」

何とか説得しようと試みるが…



 「うるさい!お前の望みは叶えてるだろ?」


 「……」


近くにあったマーガレッドの顔が歪み、グイッと襟を捕まれる…

脅すように睨み、低い声で言う…



 「集落の奴等を傷つけたくないのなら、これ以上口を出すな。」


 「クッ……」



何も言えない…

何も反抗できない…


彼らを…
マリンを…
護れない…




俺の望み…
それは、この集落の人々を護る事…


俺が殺してしまったあの少女の償いの為…


この集落を護ろうと決めた…




そんな集落が、ある日襲われ、人々は生死をさまよった…


これ以上、苦しませる訳にはいかないのに…

なのに…



そんな時、俺は彼女に出会った…

悪戯に笑う彼女に…



そして俺は彼女と契約を交わしたんだ…



この集落の人々をこれ以上傷つけない事…


そして、DRAGONの捕獲に協力する事を…





すまない…

すまない…

シュウ…
ルリ…
ライナス…



すまない…

マリン…


すまない…

俺…



俺…
お前を裏切った…

マリン…

お前を…




灰色の雲から落ちた一粒の雫…

その雫は、ディックの頬に流れ…

目を瞑る彼が、涙を流したようだった…



苦しみの…
悲しみの…
全ての嘆きの涙を…


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