BLACKNESS DRAGON
~希望という名の光~
「しっかりしろ……」
そんな彼女を見ていられず、ライナスは、彼女を後ろからギュッと抱き締める…
「しっかりしろ…マリン………現実を……事実を…受け止めろ……」
「……」
「ディックは……ディックは………死んだ……」
「!!」
死んだ…
死ん…だ…?
ディックが…
死んだ…?
嘘…
嘘…
これは、全て、嘘…
腕の中のディックへと目をやる…
青白い顔…
動かない体…
冷たい手…
胸に滲む赤い…血…
血…
血…
『ディックは……死んだ……』
ライナスから聞いたその言葉…
全てが…
何もかもが死に一致している…
ディックが…死んだ…
頬を伝う大粒の涙…
「嫌だ……嫌だ………イヤーー!!」
現実を…
事実を受け入れたくない彼女は、全てから逃げ出すかのように、叫ぶのだった…
何もないこの地に、彼女の泣き叫ぶ声が響き渡る…
低く漂う灰色の空から落ちる冷たい雫は、悲しみを含むように、強さを増していた…
降り注ぐ大粒の雫…
この空間の中、地面を打ち付けるその音だけが響き渡った…