BLACKNESS DRAGON
~希望という名の光~
笑顔で走り回る彼らの姿は、とても幸せそうだった…
楽しそうに笑う彼らの笑顔は、輝く水のようにキラキラしていて…
一瞬、辛そうな顔を見せたように見えたシュウは、その光景から目を背け、再び口を開く。
「……あの、もう一つ。」
「?」
「カイリさんは、貴方達は何者なんです?」
「あぁ、すまねぇな。自己紹介もしてなかったな。俺達は、水を守りしDRAGONの護衛だ。」
水を守りしDRAGON…
あの時戦った、水でできているような、DRAGONの護衛…
「護衛?貴方が主じゃないんですか?」
「違うよ。本当の主はカイリ。水のDRAGONは、特殊な力を持っててな。カイリの代わりに、DRAGONを操る事ができるんだ。」
「カイリさんの代わりに……?」
驚いた様子のシュウ。
その反応が嬉しかったのか、男性はにこやかに笑う。
「そゆこと。ほら、このピアス、皆つけてただろ?これが水のDRAGONとの契約の証だ。」
確かに、5人共青いピアスをつけていた。
このピアスが、DRAGONの主となる事を許された証…
内心、水を守りしDRAGONは凄いなと思ったシュウであった。